ヨーロッパ-ロマ(ジプシー)

Szaloki Agi / Hallgato Lament

Hungary-Trad/Jazz-Vocal : ★★★★★


危険な魅力を持った大傑作。

サローキ・アーギ、2005年のソロ2作目のアルバム。ベシュ・オ・ドロムやマカームでの活躍が有名なサローキ・アーギだが、本作では民謡をジャズに編曲し歌っている。バックを務めるのはバチョー・クリストフ(ts),ラム・ダーヴィド(g),バラージ・ヨーゼフ(p),デーシュ・アンドラーシュ(perc),バルツァ・ホルヴァート・ヨーゼフ(b)によるクインテット。 【続きを読む】

posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年10月02日 | Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ-ロマ(ジプシー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ヨーロッパ-ロマ(ジプシー)

Fanfare Ciocarlia / Baro Biao world wide wedding

World-East Europe-Gypsy Music : ★★★★☆
 
 
ロマ(ジプシー)ブラスの雄

ロマ(ジプシー)ブラスバンドの雄ファンファーレ・チォカリーア、1999年ルーマニアのブカレストでの録音。 ひなびた農夫の集団としか思えない容貌から、 凄まじくエネルギッシュな音がつむぎ出される。

もともとトルコの軍楽にルーツを持つ ロマ(ジプシー)ブラスサウンド。 太鼓と多数の笛からなる軍楽は、 太鼓と多数の金管からなる土着的な音へ。 バルカン半島周辺の音楽はもとより 様々な音楽のエッセンスを取り入れ 今の音へと変貌していった。

そのエスニックで独特な音作りに浸るもよし。 陽気で軽快なダンスミュージックとして聴くも良し。 凄まじいスピード感溢れる金管サウンドに驚愕するも良し。

まずは7曲目の「Mr. Lobaloba」を聴くのはいかがだろうか? ヴォーカルの入った聴きやすくもユニークな曲。 世界最速ブラスバンドの名に恥じないスピード感は正に圧巻。 打ち込みかと思ってしまう強烈な疾走感は全て生音。 是非お聴きになってみていただきたい。

1.Asfalt Tango
2.Manuela Oh Manuela
3.Sirba de la Lasi
4.Hora de la Monastirea
5.Mariana
6.Manea Cu Voca
7.Mr. Lobaloba
8.Tiganeasca
9.Doina Si Cintec
10.Hora Lui Pusav
11.Hai Romale!
12.Piece de Tarita
13.Lume, Lume Si Hora
14.Balaseanca de 8 Ore
15.Sirba Fluierate
16.Manea Tiganilor
17.Casablanca
18.Baro Biao (Pascani Wedding)

Costica Trifan : tp,vo  Radulescu Lazar : tp,vo
Pancirel Constandache : tp
Oprica Ivancea : cl alt-sax  Ioan Ivancea : cl
Daniel Ivancia : alt-sax
Constantin Cantea : tuba  Monel Trifan : tuba
Constantin Calin : tenor horn,vo
Laurentiu Ivancea : bariton horn
Costel Ursu : perc  Nicolae Ionita : perc
Nicolae Ionita : dance
 
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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年03月27日 | Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ-ロマ(ジプシー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ヨーロッパ-ロマ(ジプシー)

Besh o droM / Gyi!

World-East Europe-Hungarian Gypsy Music : ★★★★☆


ロマ(ジプシー)音楽の道程

ベシュ・オ・ドロム、2005年の作品。

EU拡大の流れの中、東欧の勢いは凄まじい。その社会的動向に 影響してか、昨今の東欧原産の音楽には目を見張るものがある。

東西交通陸路の要所として、欧州、イスラム圏、アジアが融合した 独特の文化の上に築かれた音楽は元来素晴らしいものだった。が 最近の民主化・EU参加の流れによって、よくあることだがここでも 伝統音楽と西洋音楽の融合が熱心に行われるようになっている。

ベシュ・オ・ドロムもそんな新世代東欧音楽の代表といえる存在。 東欧の主にロマ(ジプシー)音楽をベースに、ロックやジャズ、更に ファンクやヒップホップ、テクノまで貪欲に取り入れた比類のない ミクス・カルチャー・ミュージックの一角を担うアーティストである。

伝統音楽をベースに様々な音楽を取り入れる。

正にグローバライゼーションの良き典型ともいえる集団なのだが、 このバンドにおいては、取り入れる他の音楽ばかりに目がいって 自身を失うということがない。基本のロマ(ジプシー)音楽のライン は全く崩さずに、それでいて多様な演奏活動を続けてきている。

2000年発表のデビュー作「マチョーの刺繍」でハンガリー国内 プラチナディスクを獲得し、衝撃のデビューをしてから今に至る迄 一貫してそのスタンスは変わってきていないのである。

本作は2003年発表のセカンドアルバム「キャント・メイク・ミー」に 続く3作目のアルバムで、創設者のサックス奏者ゲルゲー以下の 8人のメンバーとゲスト奏者により、エスニックかつエキゾチックな 音楽世界が作られていく。注目すべきは4曲目「レ・トイ」と8曲目 でのモニカ・ミツーラのヴォイスだろう。窒素でも吸ったかのような 不思議な声はそうでなくてもエキゾチックな音楽に彩りを添える。 ワールドミュージックファンのみならず是非聴いていただきたい。

1.UJCSOCSEK
 (ニュー・ダンス)
2.TORTAPAPIR
 (紙のお菓子)
3.MAKEDON
 (マケドン)
4.LEI TOI
 (レ・トイ)
5.FIDOI
 (フィードー)
6.MEGGYUJTOM A PIPAM
 (パイプ)
7.KAVALOS
 (一皿のカバー)
8.LAKE JAKHA
 (ラケ・イヤカ)
9.MANIAS DEPRESSZIO
 (変質的絶望)
10.UGY ELMENNEK
 (遠くに行きたい)

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ギー!!

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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年01月08日 | Comment(6) | TrackBack(1) | ヨーロッパ-ロマ(ジプシー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ヨーロッパ-ロマ(ジプシー)

Taraf de Haidouks / Taraf de Haidouks

World-Roma(Gypsy)Music : ★★★★☆


ルーマニア・ロマの凝縮された音。

タラフ・ドゥ・ハイドゥークス、2000年発売のベスト盤。

ルーマニアのワラキア地方クレジャニ。この辺境の小さな村が タラフ・ドゥ・ハイドゥークスのメンバーの出身地である。 3000人程度の寒村に占める300人程度のロマ(ジプシー) (うち50人程度が音楽に携わる)による演奏が注目されるように なったのは、ルーマニアの音楽学者ゲオルゲ・チョバヌの 「クレジャニのラウタール」なる研究書が発表されたことに 起因するようだ。際立って個性的で豊かな音楽的伝統と生活 を持つ村として「クレジャニ学派」と称されるまでになった。

1988年にスイスの民俗音楽学者等によりフランスのOcora レーベルからその音が紹介されるに至って、タラフ・ドゥ・ハイ ドゥークスの礎が固まった。1990年代に入って、メンバーを 増やしつつ一気に世界規模の活動を展開させていく事になる。

特にトニー・ガトリフ監督の映画「ラチョ・ドロム」へ曲の提供・ 出演をしたことは、カンヌ映画祭でも大きな話題となった。

本作品はタラフ・ドゥ・ハイドゥークスのファ−ストからサード アルバムまで初期3部作からなるコンピレーションアルバム。

「Musique des tziganes de Roumanie」(1991) 「Honourable Brigands,Magic Horses and Evil Eyes」(1994) 「Dumbala Dumba」(1998)

以上のアルバムから、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスのファン を自認するクロノス・カルテットのデヴィッド・ハリントン等が 曲をピックアップして本作は作成された。

これだけの興奮を呼び起こす音はどうやって創造されるのだろう。 20代から80代までの幅広い年齢層のメンバー構成が、 伝統と革新とが競合するダイナミックな音を生むことに 一役かっていることに違いないとは思うのだが・・・。

1.ご老体よ,教えておくれ
2.ルステム
3.独裁者のバラード
4.クレジャニの愛の歌
5.帯の踊り
6.熊遣いのロマの輪舞
7.羊飼いの輪舞
8.ドゥンバラ・ドゥンバ
9.サバレル川
10.カクリカの列の踊り
11.インド風
12.トルコ風


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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2005年12月27日 | Comment(4) | TrackBack(2) | ヨーロッパ-ロマ(ジプシー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ヨーロッパ-ロマ(ジプシー)

Lajko Felix / Lajko Felix

World-East Europe-Roma(Gypsy) Music: ★★★☆☆


ほとばしるインプロヴィゼーション。激しくも切ない東欧の響き。

ライコー・フェーリクス、1997〜2002年までのライブや サウンド・トラック用の曲の中から、未発表曲を収録した作品。

北はロシア、東はアジア、南はアラブ、西はヨーロッパと、 多くの文化圏に隣接する東欧。様々な文化に身近なこの地域は 最もエキゾチックで多彩な才能が花開く魅力溢れる場所である。

ライコー・フェーリクスが生まれたのはハンガリー国境に近い セルビアはヴォイヴォディナ州のスポティッツァ。 アジア系マジャール人の住むハンガリーとスラブ系セルビア人 の住むセルビア両方の文化が混在する町である。

音楽に関して言えばハンガリアンクラシック、セルビアの民謡、 トランシルヴァニアの民俗音楽、ロマ(ジプシー)のメロディー。 これらの音が同時に響きあう極めて豊かな音楽文化に恵まれた 土地ということができる。

1974年に生まれたライコー・フェーリクスは12才になって 初めてヴァイオリンを手にする。そして、1980年代の半ばに ドレッシュ・カルテットやボリス・コバッチとの共演で腕を磨き、 伝統を踏まえた上での斬新で先鋭的かつ激情ほとばしるプレイ スタイルを確立していく。

東欧での演奏活動はやがて世界規模の活動へと発展していき、 ボバン・マルコヴィッチオルケスタルとの共演に至って、 激しい金管楽器との共演作「Crni Voz (黒い汽車)」を生む。 (この作品は「 The Best Of Hungarian Music」にて聴く事が出来る)

本作はライコー・フェーリクスの激しくも情感溢れるメロディ、 そしてインプロヴィゼーションプレイから東欧の豊かな文化を 間近に感じることが出来る傑作である。 まだ若いアーティストだけに将来に大きな期待を抱きたい。

1.Stralling
2.Sleeping
3.Getting Started
4.Walking Up
5.Hooray
6.To Love
7.Busting the Bank
8.Runaway autumn
9.Bicycle
10.Foamy Island
11.Singin'
12.Never More


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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2005年12月23日 | Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ-ロマ(ジプシー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ヨーロッパ-ロマ(ジプシー)

Taraf De Haidouks / Band Of Gypsies

World-Rumania-Roma(Gypsy) Music : ★★★★★


ロマの見つめる先にあるものは

タラフ・ドゥ・ハイドゥークス、2001年発表の通算4作目。 2000年のブカレストでのライブ音源を中心に録音された。

今尚強い差別を受け、苦しい生活に喘ぎながら暮らしている ロマ(ジプシー)の人々。ルーマニアの外れにあるクレジャニ村も そんな日々の生活にも困り果てた人々の住む貧しき寒村である。 そんな寒村から自ら義賊集団と名乗るタラフ・ドゥ・ハイドゥークス は生まれた。クレジャニ村が生んだ偉大なるロマのバンドである。

結成10年を迎え本国ルーマニアの首都ブカレストで開かれた ライブにはマケドニアを代表するコチャニ・オーケスター、 ブルガリア人クラリネット奏者フィリップ・シメオノフと、 トルコ人ダルブッカ奏者タリク・テュイシュゾォルが招かれた。 欧州圏のロマとイスラム圏のロマの夢の共演である。

弦楽器と蛇腹楽器が中心でリズム楽器が少ない編成の タラフ・ドゥ・ハイドゥークスにダルブッカが加わった影響は大きい。 いつにも増して音がアグレッシブで厚みが出てきた感がある。 更に2曲目「トルコ風」ではダルブッカソロも聴く事が出来る。 タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの旋律が消えたと思った瞬間 激しいダルブッカのソロが始まる。息をするのも忘れてしまう。

曲によってメンバー構成が代わるのはタラフ・ドゥ・ハイドゥークス の特徴だが、今回もそれが良い形で出ている。 スローテンポの曲にはニコラエ・ネアクシュ等を筆頭に高齢組が、 アップテンポの曲はカリウを始めとした超絶技巧のテクニシャンが。

なんという音だろう。ジョニー・デップが惚れ込むのもうなずける。 ジョニー・デップはタラフ・ドゥ・ハイドゥークスを自分の経営する クラブに高額のギャラで出演させたり、「ザ・マン・フー・クライド」 (映画)に共演させ、演奏を披露させたりもしている。

しかし、激しくも熱い演奏が繰り広げられているなかで、 そのバックグラウンドにはロマに対する差別が今も根付いている。 様々な葛藤が音という形で還元されたものを聴いているのだ。 そのことを忘れてはならないだろう。この音の意味するものとは。

1.Dance Of The Fireman
 火消しの踊り
2.A La Turk
 トルコ風
3.Sorrow, Only My Sorrow
 悲しみ,深い悲しみ
4.The Return Of The Magic Horses
 魔法の馬の帰還
5.A Gypsy Had A House
 ジプシーは家をもっていた
6.A Stork Crosses The Danube, In The Company Of A Raven
 ドナウを渡るコウノトリ,カラスと
7.Absinth I Drink You, Absinth I Eat You
 アブサンを飲み食らう
8.Cacurica Dances
 カクリカの踊り
9.Carolina
 カロリーナ
10.Green Leaf, Clover Leaf
 緑の葉,クローバーの葉
11.I'm A Gambling Man
 俺はギャンブル男
12.Little Buds
 小さなつぼみ
13.Bride In A Red Dress
 赤いドレスの花嫁
14.Back To Clejani
 クレジャニ村へ戻ろう



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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2005年12月20日 | Comment(4) | TrackBack(1) | ヨーロッパ-ロマ(ジプシー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ヨーロッパ-ロマ(ジプシー)

Boban Markovic Orkestar / Boban I Marko

World-Europe-Roma(Gupsy) Music : ★★★★☆


弾け、乱れ飛ぶ金管の嵐


ファンファーレ・チォカリーアタラフ・ドゥ・ハイドゥークスに 代表される昨今のバルカン音楽のブームは目を見張るものがある。 両者は2005年も来日し、その人気振りを確固たるものにしている。 そのバルカン音楽にあって最重要バンドといえるのが今回紹介する セルビア出身のブラスバンド、ボバン・マルコビッチ・オルケスタル。

セルビア南部にあるグチャ村で、1961年より毎年行われている ブラス・バンド・コンクール。このコンクールで毎回のように受賞し、 コンクールの顔となっているのがボバン・マルコビッチのバンドだ。

しかし、彼らに大きな転機が訪れたのはエミール・クストリッツァ の映画「アンダーグラウンド」でゴラン・ブレゴビッチが手がけた サウンドトラックからだった。カンヌ国際映画祭でパルムドールを 受賞した映画の音楽を提供したことにより、ボバン・マルコビッチ のバンドは世界規模でフューチャーされるようになったのだ。

本作は、ボバン・マルコビッチが16才の息子マルコのデビューを 飾るべく企画した作品で、マルコも必死にフリューゲルホルンの 担い手として演奏を披露している。そんなお祭り気分の中、やはり 驚かされるのは、ボバン・マルコビッチの伝統音楽に対する斬新な アレンジと自身のソロ・プレイだ。8管構成の金管のバンドに時折 木管が入る中、繰り広げられるソロ・プレイは圧巻の一言に尽きる。

ファンファーレ・チォカリーアなどに比べアンサンブルがしっかり しているボバンのバンドは音楽性では数段上といえるかもしらない。

蛇足だが、個人的な意見としてボバン・マルコビッチ・オルケスタルの代表作は、 セルビア出身のバイオリニスト、ライコー・フェーリクスとの共演作 「Crni Voz(黒い汽車)」だと思う。エスニックなロマ音楽の中でも 一風変わった曲だが、視点を変えた形でロマ音楽の核心を突く名曲 だと思う。日本で買える音源として「The Best Of Hungarian Music」 にも収められている。名曲なのでこちらも合わせておすすめしたい。

1.Balkan Fest
2.Southern Comfort
 [Juznjacka Uteha]
3.Sat (Time)
4.Mundo Cocek
5.Od Srca (From the Heart)
6.Povratak U Han (Back to Han)
7.Sanja Samba
8.Mere Yaara Dildara
9.Magija (Magic)
10.Bugarcica
11.Boban I Marko
12.Bratski Cocek
13.Biseri Srbije, Pt. 1
 (Pearls of Serbia)
14.Biseri Srbije, Pt. 2
 (Pearls of Serbia)

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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2005年12月04日 | Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーロッパ-ロマ(ジプシー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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