ジャズ-ギター

Ray Brown & Ulf Wakenius / Summertime

Jazz-Guitar Quartet : ★★★★☆
 
 
ウルフ・ワケニウスのギターが冴え渡る

本作品発表時(1998年)の時点で70才を越えたレイ・ブラウン。 「老いて尚盛ん」とは正にこのことで、 長年多くの作品を残してきたコンコルドレーベルを離れ心機一転、 テラークに身を移してからの活動は目を見張るものがある。 【続きを読む】

posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年05月13日 | Comment(1) | TrackBack(1) | ジャズ-ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ジャズ-ギター

Joe Pass / Intercontinental

Jazz-Guitar : ★★★☆☆
 
 
ジョー・パス、ソロギターへの布石

麻薬の魔手から療養所へ。やがてジョー・パスの苦闘に終止符が 打たれたのは1960年台のことであった。34歳でダウン・ビート誌 の新人ギタリスト賞に輝き、以後、ツイン・ギターカルテットの形式 で活動を続けていった。

「キャッチ・ミー」「ジョイ・スプリング」に続き1964年に録音された 「 フォー・ジャンゴ」はジャンゴ・ラインハルトの追悼アルバムとして 決定的な評価を得た。

1970年代に入ると米国を後に西欧に渡る。パシフィックレコード からMPSレコードへ地盤を移して渡欧後最初に録音した作品が 初のトリオアルバムとなる本作である。

やがて1973年の「ヴァーチュオーゾ#1」に始まる11作に渡る ソロギターアルバムを残し、ソロギターの代名詞としてその名を 欲しいままにすることになるジョー・パス。このアルバムはコンボ としての集大成をなすアルバムと言っても過言ではないだろう。

また、ツインギターカルテットからリズムギターを減らしたことが 後のソロギターへの布石であったと考えてもおかしくないと思う。

ベースのエバーハルト・ウェーバーも、ドラムのケニー・クレアも ジョー・パスのギターソロワークを静かに支える事に徹している。 このままベースとドラムを消して録音してもギターソロアルバム として成立しかねないようなギター色の強いアルバム。しかし、 ジョー・パスのギター自身がでしゃばるようなものでないことから 非常に穏やかで心地良い音となっている。

1.Chloe
2.Meditation (Meditação)
3.I Cover the Waterfront
4.I Love You
5.Stompin' at the Savoy
6.Watch What Happens
7.Joe's Blues
8.El Gento
9.Ode to Billie Joe
10.Lil' Darlin'
 
Joe Pass : guitar
Eberhard Weber : bass  Kenny Clare : drums
 
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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年01月23日 | Comment(6) | TrackBack(0) | ジャズ-ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ジャズ-ギター

Gabor Szabo / Mizrab

Jazz-Guitar : ★★★★★


比類なきエキゾチックでいて心地良いギター

ガボール・ザボ、1972年バン・ゲルダー・スタジオでの録音。

ロマ(ジプシー)音楽、インド音楽、そしてジャズ。これらの異質な音楽 に精通している、そしてそれを下地に独自の音楽世界を創造する。 ガボール・ザボの持ち味は他の誰にもまねの出来ない極めて独特な 世界観にある。一見して極めてエスニックな音楽が出来上がるかと 思ったら間違いであって、得もいわれぬような表現から生み出される グルーヴ感は普遍性を有しているといわざるを得ない。人はこの音に 触れる時、やっと目が覚めたような思いにかられることだろう。

ブルーサム・レーベルに音源を残して以来しばらく音沙汰のなかった ガボール・ザボがインパルス時代からの盟友であるクリード・テイラー 率いるCTIレーベルに移籍し最初に録音された音源が本作である。

クリード・テイラーの目指すイージーリスニング的なジャズとして正に うってつけのガボール・ザボ。ジョン・マクラグリン、グラント・グリーン ジョージ・ベンソンなど大物ギタリストを抱えるCTIレーベルが更なる 鉄壁の布陣をひいた事を意味する。 ガボール・ザボ自身もCTIレーベル移籍によりボブ・ジェイムスという アレンジ・指揮、さらにはピアノオルガンまでこなす逸材と巡り会い、 その才能を更に飛躍させ、遺憾なく発揮することになる。

1曲目「ミズラブ」、2曲目「サーティーン」がオリジナル曲なのに対し それ以降全てカバー曲になっている。3曲目の「小さな愛の願い」は キャロル・キング、「ピアノ協奏曲第2番」はショスタコヴィッチ、そして 「夏のそよ風」はジェイムス・シールズ&ダッシュ・クロフツのもの。

ピアノ、オルガン、アレンジ担当のボブ・ジェームスを始め、ベースは ロン・カーター、ドラムはビリー・コブハム及び、ジャック・デジョネット。 フルートはヒューバート・ロウズそしてトランペットにマーヴィン・スタン トロンボーンにウェイン・アンドレなど、鉄壁のCTIミュージシャン陣が ガボール・ザボをサポートしている。これは聴かなければならない。

1.Mizrab
 ミズラブ
2.Thirteen
 サーティーン
3.It's Going to
 Take Some Time
 小さな愛の願い
4.Piano Concerto No.2
 ピアノ協奏曲第2番
5.Summer Breeze
 夏のそよかぜ

Gabor Szabo : guitar
Bob James : piano/organ/arrenge/conduct
Ron Carter : bass
Billy Cobham : drums  Jack Dejohnette : drums
Hubert Laws : flute  Wayne Andre : trombone
and etc.

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ミズラブ

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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年01月06日 | Comment(2) | TrackBack(2) | ジャズ-ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ジャズ-ギター

George Benson / In Concert-Carnegie Hall

Jazz-Guitar : ★★★★★


ジョージ・ベンソンとクリード・テイラーの目指した音とは

ジョージ・ベンソン、1975年のカーネギー・ホールにおけるライブ録音。 ジョージ・ベンソンというと、ブラック・コンテンポラリー・ミュージックの アーティストとの印象が強い方も多いかと思います。 でも元々はバリバリのジャズギタリスト。この作品は後の「マスカレード」 を皮切りに人気をはくし、ブラック・コンテンポラリー・ミュージックの 申し子のようにいわれる以前の1975年の作品。

クリード・テイラーが半ば強引にワーナー・ブラザースからCTIレーベル へとジョージ・ベンソンを移籍をさせ、ワーナーと長期に渡る訴訟問題にな った逸話からも分かる通り、根っからのジャズアーティストだったのです。

この作品はそういった音楽的転換の渦中の時期に作られた作品、つまりは ジャズとブラック・コンテンポラリー・ミュージックの間に結実した作品で、 この1枚を聴けばその背景を含めて多くの疑問が一掃されると思います。

本作の全体的な音作りはジャズとブルースを混ぜた感じのテイストで、 同じCTIレーベルのサックス奏者スタンリー・タレンタインの「シュガー」を思わせる雰囲気。この辺にクリード・テイラーの目指すコンテンポラリー・ ジャズの発想とジョージ・ベンソンの音楽性が共鳴したことが感じられます。

それにしても速い演奏。超絶技巧のジョージ・ベンソンのソロワークに、 ファンキーなカッティング。ソウルフルなスティーブ・ガッドのドラム、 ヒューバート・ロウズのフルートとの絡みも熱く聴き応え満点の音です。

「Gone」「Take Five」「Octane」と、以上のような極めてブルージーで ファンキーなジャズワールドが繰り広げられます。 しかし、最終曲の「Summertime」においてやがて傾倒していく音楽への片鱗 が垣間見られます。ストリングスをバックに朗々と歌うジョージ・ベンソン。 そして、ギターに合わせてスキャットを繰り返すジョージ・ベンソン。

たった4曲のトラック(キングレコード盤)にも関わらず、これほど色彩に 富んでいて、深い楽曲。そして全体のアルバム構成も素晴らしい作品は稀有。 上記の背景を踏まえた上でも、全く知らなくても、ただただ熱いその演奏に 誰もが酔いしれること間違いないことかと思います。

1.Gone
 (ゴーン)
2.Take Five
 (テイク・ファイブ)
3.Octane
 (オクタン)
4.Summertime
 (サマータイム2001)

*輸入盤(リンク2)では曲順その他が異なります。

George Benson : guitar
Hubert Laws : flute  Ronnie Foster : keyboards
Wayne Dockery : bass  Will Lee : bass
Steve Gadd : drums  Marvin Chappell : drums
Andy Newmark : Drums
Ray Armando : percussion  Johnny Griggs : percussion


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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2005年12月11日 | Comment(4) | TrackBack(2) | ジャズ-ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ジャズ-ギター

Jim Hall / Concierto

Jazz-Guitar : ★★★★★

Jim Hall/Concierto
Concierto


協奏曲にこだわったロドリーゴとコンボにこだわったジム・ホール

ジム・ホールがCTIレーベルに残した、1975年の作品。

タイトル曲「Concierto」は盲目のギタリストで作曲家でもある スペインのホアキン・ロドリーゴが腐心の末に完成させた協奏曲、 「ギターとオーケストラのための協奏曲(アランフェス協奏曲)」 (1939年完成)に由来する。

弱音器であるギターをオーケストラの中にどう生かすかに関して 並々ならぬ苦労の末に結実した作品で、クラシック界に留まらず 多くのギタリストが取り組む事を夢見る名曲として有名である。 特に第二楽章はその美しいテーマが度々ピックアップされる為、 「アランフェス協奏曲」の代名詞といえる存在になっている。

ジャズでもマイルス・デイビスが「スケッチ・オブ・スペイン」で 取り上げたのを皮ぎりに多くのアーティストが着手している。

一方、多くの演奏がホアキン・ロドリーゴの協奏曲への意を汲み、 オーケストラを背景とした協奏曲の形で演奏をしているのに対し、 ジム・ホールは本作で敢えてコンボ形式での演奏を試みている。

この斬新な発想に誰しも驚くと思われるのだが、聴いてみれば 非常に理にかなった編曲であるということが直ぐに分かると思う。 協奏曲にこだわり続けたホアキン・ロドリーゴが提示した命題に ジム・ホールはコンボ形式という対称的な方法論で返答した訳だ。

非常に分かりやすいポップなアレンジではあるが、全体に渡って 漂うブルージーな雰囲気は彼独自の解釈の賜物といえるだろう。

また、最終曲である「Concierto」に至るまでの3曲(アナログ盤 では、A面に3曲、B面に「Concierto」が収められていた。)も 「Concierto」への序章として一貫したコンセプトでアレンジされ ているのが感じられる。

チェット・ベイカーとポール・デスモンドのくすんだ音でのリード、 スティーブ・ガッドの低反発にチューニングされたドラム、うねる ようなロン・カーターのベース、マットで沈んだトーンが際立つ ジム・ホールのギターは、ドン・セベスキーの編曲による最終曲 「Concierto」へと誘われていく。

1.You'd be so nice to come home to
 (ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥー・カム・ホーム・トゥー)
2.Two's Blues
 (トゥーズ・ブルース)
3.Answer Is Yes
 (アンサー・イズ・イエス)
4.Concierto de Aranjuez
 (アランフェス協奏曲)

Chet Baker : trumpet  Paul Desmond : alt-sax
Jim Hall : guitar  Roland Hannna : piano
Ron Carter : bass  Steve Gadd : drums

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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2005年11月18日 | Comment(4) | TrackBack(2) | ジャズ-ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ジャズ-ギター

Gabor Szabo / Gypsy'66

Jazz-Guitar : ★★★★☆

Gabor Szabo/Gypsy'66
Gypsy'66


革命的作品の背景にインパルスあり。

インパルスの盟友ゲイリー・マクファーランド(marinba)馴染みの アーティストを迎え、ガボール・ザボ(g)が残した1965年の録音。

その中には当時まだバークリー音楽院留学中だった渡辺貞夫(fl)も 全面参加しており、日本人としても馴染みの深い作品となっている。

本作は、ビートルズやバート・バカラックといったポップチューンを 前面に押し出しており、バップ全盛期に衝撃的なジャズを展開した。

それはアナログフュージョンの原風景といえるもので、ポップスを 扱っているとはいえ、斬新というべきか独特というべきか、極めて 個性的な解釈による演奏で、今聴き返しても少しも色褪せていない。

ガボール・ザボの淡々と反復し続けるギターリフは、荒野をひたすら 歩き続けるジプシーをイメージするのに十分。1曲目のビートルズ の「イエスタディ」等、あまりのドライさに違う曲にすら聴こえる。

このような革命的な作品をプレスすることは、大きな賭けでもある。 ガボール・ザボを「水を得た魚」たらしめたのはインパルスの大きな 功績といっても過言ではないと思う。

バップという確立されたジャズの1方向性に視野が狭くなっていた ジャズアーティスト達の目を見開かせた記念碑的な作品である。

明確に趣味が分かれる作品といえるかも知らない。しかし、時間を かけて聴いていくうちに段々と耳に馴染んでくる音なので、一聴し 止めてしまうのは非常に勿体無い作品である。

1.Yesterday
2.Last One to Beloved
3.Echo of Love
4.Gypsy '66
5.Flea Market
6.Walk on By
7.If I Fell
8.Gypsy Jam
9.I'm All Smiles

Gabor Szabo : guitar  Gary McFarland : marimba
Barry Galbraith : guitar  Sam Brown : guitar
Richard Davis : bass  Al Stinson : bass
Sadao Watanabe : flute  Grady Tate : drums
Willie Rodriguez : percussion  Francisco Pozo : percussion

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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2005年11月13日 | Comment(17) | TrackBack(1) | ジャズ-ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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