ジャズ-ピアノ

Stefano Bollani / Felando De Amor

Jazz-Piano Trio :★★★★★


ユーロジャズによるジャズサンバへの返答。

イタリアのジャズピアニスト、ステファノ・ボラーニによる2003年ローマ録音の アントニオ・カルロス・ジョビン曲集。

アントニオ・カルロス・ジョビンといえばボサノバの父といわれるほど ボサノバ作曲家のイメージが強い人物だが、いわゆるボサノバブーム (1950〜60年代)の前後に発表した非ボサノバの曲にも名曲が多い。 本作は、ボサノバを含めた様々な時期のアントニオ・カルロス・ジョビン の作品を取り上げ、ステファノ・ボラーニ流のユーロジャズピアノトリオ作品 に仕上がっている。

アントニオ・カルロス・ジョビン、ボサノバ、ピアノトリオとキーワードが並ぶと どうしても引き合いに出したくなるのがジャズ・サンバの世界。 ジンボトリオテノーリオジュニオル、トリオカマラ、 マンフレッドフェストトリオ、サンバランソトリオその他、 ジャンル自体が短命だった故に多くに知られる事はなかったが、 珠玉の作品を残しているジャズ・サンバのアーティスト達。 彼らの持ち味は巧みなテクニックとリズムによるスピード感が 特徴で、ブラジルらしい熱い演奏を繰り広げてきた。

本作はピアノトリオ形式という事もあってジャズサンバに近いジャンルの作品 という事が出来るだろう。また、それはステファノ・ボラーニがアングロサクソン系 ではなくラテン系である事に由来しているのかも知らない。管などをいれずに シンプルにピアノトリオという構成で臨んだ事が非常に上手くいっていると思う。

エレクトリックミュージックの台頭によって姿を消したジャズ・サンバ。 それに対する回答がこの作品の中に存在する。極めて洗練されており、 ジャズサンバにありがちな泥臭さが消されている。しかし、テクニック とリズムに裏打ちされた熱い演奏がこの中には内包されている。

1曲1曲素晴らしいが、それにも増してアルバム全体の構成が素晴らしい。 通して聴くのが非常に気持ちいい作品である。 敢えて1曲をあげるなら、最終曲「ワン・ノート・サンバ」だろうか。 何もいうまい。とにかくお聴きになっていただきたい。誰しも感嘆の声をあげることだろう。

Swing Journal選定ゴールドディスク

1.Felamdo De Amor
 愛の語らい
2.So Tinha De Ser Com Voce
 君なしではいられない
3.Angela
 アンジェラ
4.Luiza
 ルイーザ
5.Retrato Em Branco E Preto
 白と黒のポートレイト
6.Agua De Beber
 おいしい水

7.Tema Do Amor Por Gabriela
 ガブリエラ
8.Cancao Do Amor Demais
 もっと愛の歌を
9.Aguas De Marco
 三月の雨
10.Pois E
 ポイズ・エ
11.One Note Samba
 ワン・ノート・サンバ

Stefano Bollani : piano
Ares Tavolazzi : bass  Walter Paoli : drums

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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2006年06月04日 | Comment(2) | TrackBack(0) | ジャズ-ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントありがとうございました。
「音楽無料試聴サイトMOVA」管理人みむーと申します。

私の好きなラジオ番組はNHK FMのピーター・バラカン「ウィークエンド・サンシャイン」で、あらゆる音楽と奥深い彼のお話が好きでよく聴くのですが、このサイトはそれと似ている雰囲気がしますね。

ステキなサイトです。

まだまだ駆け出しの自称"音楽好き"なので、こちらのブログで勉強させてください♪これからもよろしくお願いします。


Posted by みむー at 2006年06月05日 18:45
●みむーさん
みむーさんのように音楽のジャンルをもうちょっと絞ればよりスッキリしたブログになるかもしらないのですが、ついつい雑多なものとなってしまっております。お恥ずかしい限りです。でも、雑多は雑多でそれを喜んでくださる方もいるのではないかと思い更新の励みとしています。多様化した社会において様々な音楽を聴く。音楽を通して多種の文化に触れることが出来たら音楽的理解はもちろん、豊かな精神を得られるのではないかと今では思うことにしています。よろしかったらまたいらしてください。お待ちしております。
Posted by 日向葵(ponty) at 2006年06月09日 01:15
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